旅行する際、どの観光地に行ったら良いか迷う方は多いと思います。この記事では岡山県岡山市やその周辺エリア(倉敷市・高梁市など)の観光スポットを紹介します!
目次
岡山・玉野エリア(岡山県)
【烏のような黒い外観が特徴】岡山城
1573年(天正元年)に宇喜多直家がこの地にあった石山城に入城、1590年代に宇喜多秀家により岡山・石山・天神山を取り囲む形で大規模な城郭整備が行われ、その後は岡山城と呼ばれるようになります。その後は小早川氏や池田氏の時代に続き、明治時代の廃城令で岡山城の多くの建物は解体されたものの天守などは存続。しかし1945年(昭和20年)の岡山大空襲で天守は焼失し、現在の四重六階の複合式望楼型天守は1966年(昭和40年)に宇喜多秀家時代の天守を再現して再建されました。岡山城天守閣では岡山城・池田家などに関する資料展示のほか、6階の展望室からは岡山市街地・旭川・後楽園を眺めることができます。
- 「岡山」という地名は岡山城に取り込まれた小さな山の1つから。
- 岡山城はカラスのように黒い外観なので「烏城(うじょう)」とも呼ばれている!
- 月見櫓が貴重な現存構造物!江戸時代の姿のまま残る
【基本情報】 【交通アクセス】
【日本三名園の1つ】後楽園
岡山城から旭川を挟んだ対岸に位置する後楽園は、岡山藩主であった池田綱政の命により1700年(元禄13年)に完成した大名庭園で、偕楽園(茨城県水戸市)・兼六園(石川県金沢市)と並び「日本三名園」の1つに数えられています。園内は広い芝生や池などがあり様々な景色を楽しむことができるほか、延養亭・能舞台など歴史的な建物があります。
【基本情報】 【交通アクセス】
【備後国一宮】吉備津彦神社
吉備津彦神社(きびつひこじんじゃ)は桃太郎伝説のモデルとなったとされる大吉備津彦命(おおきびつひこのみこと)を祀る神社で、備前国一宮とされる格式の高い神社です。吉備の中山の北東麓に位置し、古くから吉備の中山は神体山として信仰されていました。羽柴秀吉は高松城水攻めの際に吉備津彦神社で祈願しているほか、岡山藩主であった宇喜多家・池田家からの信仰も篤かったそうです。1697年(元禄10年)に池田綱政により現在の本殿が建立。社殿は夏至の日に鳥居から日が差し込み祭文殿の鏡に当たることから、吉備津彦神社は「朝日の宮」とも呼ばれています。
- 吉備津彦神社は大吉備津彦命の住居跡らしい
- 「朝日の宮」とも呼ばれている!
【基本情報】 【交通アクセス】
【桃太郎の伝説が伝わる】吉備津神社
桃太郎のモデルにもなった大吉備津彦命(おおきびつひこのみこと)やその一族をご祭神とする神社。桃太郎のモデルとなった「吉備津彦の温羅(うら)退治」のお話が吉備津神社に伝わっているそうです。人々に「鬼」と呼ばれ恐れられていた温羅ですが、御竈殿には大吉備津彦命により退治された鬼の首が埋められていると言い伝えられており、御釜の鳴り具合によって吉凶を占う「鳴釜神事」が執り行われています。古くは吉備国の総鎮守とされ、吉備国が3つに分割された後も三備(備前・備中・備後)の一宮として信仰されています。
- 御釜の鳴り具合によって吉凶を占う「鳴釜神事」で有名!
【備中高松城水攻めの舞台】備中高松城址
1582年(天正10年)に織田信長の命を受けた羽柴秀吉と毛利氏の家臣で備中高松城主であった清水宗治との間で起こった「備中高松城水攻め」の舞台となった場所です。羽柴秀吉は備中高松城を攻めようとしたものの城周辺は沼地となっており難攻不落と思われましたが、城を囲むように堤防を築きその内側に水を取り込むという羽柴方の黒⽥官兵衛による策略により備中高松城は水没したそうです。備中高松城の遺構はほとんど残っていませんが、城跡は公園として整備されているほか、備中高松城・水攻めに関する資料が備中高松城址資料館に展示されています。
【基本情報】 【交通アクセス】
【日本三大稲荷・貴重な神仏習合】最上稲荷
1200以上の歴史を持つ最上稲荷は正式には「最上稲荷山妙教寺」という名称の日蓮宗の寺院ですが、明治時代の廃仏毀釈を免れ神仏習合の祭祀形態が残されている貴重な稲荷で、寺院でありながら鳥居が設置されていたり、神宮形式を併せ持つ本殿となっていることが特徴です。
- 豊川稲荷(愛知県豊川市)・伏見稲荷(京都府京都市伏見区)と並び、最上稲荷は「日本三大稲荷」の1つ!
【基本情報】 【交通アクセス】
【岡山県最大の海水浴場】渋川海岸
岡山県玉野市の瀬戸内海沿いに位置する渋川海岸は砂浜と松原の景色が美しく、岡山県最大の海水浴場です。近くの渋川公園には日本最大の藤棚があるほか、渋川マリン水族館・ダイヤモンド瀬戸内ホテル・おもちゃ王国などがあり、レジャー施設が充実しています。
【基本情報】 【交通アクセス】
倉敷・総社エリア(岡山県)
【白壁・なまこ壁の伝統的な町並み】倉敷美観地区
当時の備中国中心地であった備中松山(現在の高梁)と高梁川の舟運で繋がっていた倉敷は備中国の物資集積地として栄え、江戸時代初期の1642年(寛永19年)に天領(江戸幕府直轄領)に定められて倉敷代官所が置かれるなど重要な拠点でした。倉敷美観地区は白壁・なまこ壁の屋敷や蔵が多く残されていることや倉敷川沿いの柳並木が美しく、重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。旧大原家住宅・井上家住宅・有隣荘・旧中国銀行などの文化的な建築物や倉敷アイビースクエア・大原美術館・いがらしゆみこ美術館などの観光施設が倉敷美観地区やその周辺に充実。
- くらしき川舟ながしに乗船すると倉敷川から町並みを楽しめる!
- 高台に位置する阿智神社から倉敷美観地区を一望できる!
【基本情報】 【交通アクセス】
【厄除けの神様】由加神社本宮
由加神社本宮(ゆがじんじゃほんぐう)は733年(天平5年)に行基によりこの地に十一面観音が祀られたことを起源とする神社です。古くは「瑜伽大権現」として神仏習合の神様として信仰され、厄除けの神様としても知られているほか、岡山藩主の池田家からも篤い崇敬を受けてきました。江戸時代には瑜伽大権現(現在の由加神社本宮)と金毘羅大権現(現在の金刀比羅宮)の両方参拝する「両参り」が流行っていたそうです。明治時代の神仏分離で由加神社本宮と蓮台寺に分かれたものの、彦狭知命などの御祭神のほかに阿弥陀如来・薬師如来といった仏が祀られているなど、神仏習合の名残が見られます。
- 由加神社本宮と金刀比羅宮を両方参拝するのが古くからの習わし
- 備前焼の大鳥居や磐座群が境内の見どころ!
- 由加山名物「あんころ餅」が門前町のお店で販売!
(基本情報) (交通アクセス)
【瀬戸内海を一望!奇岩がたくさんある】王子が岳
倉敷市と玉野市に跨る王子が岳は切り立った巨岩や奇岩が多数みられることが特徴の山です。王子が岳の奇岩には「おじさん岩」「にこにこ岩」などユニークな名前が付けられていることが特徴。標高233mの新割山を最高峰とし、山頂付近へは1時間ほどで登山が可能。瀬戸内海や四国を一望できるほか、サクラ・ツツジの名所として知られています。
【基本情報】 【交通アクセス】
【田園風景に建つ五重塔】備中国分寺
備中国分寺は薬師如来を本尊として祀る真言宗御室派の寺院です。奈良時代に聖武天皇により全国各地に国分寺が建立され、備中国分寺もそのうちの1つ。一度廃寺になっていますが、約450年前に備中高松城主の清水宗治により再興されました。田園風景の中に高さ34mの五重塔が建つ風景が特徴で、菜の花やヒマワリが咲く時期には美しい風景を楽しむことができます。
- 菜の花やヒマワリが咲く時期には美しい景色を見られる!
- 備中国分寺の五重塔は、岡山県内唯一の五重塔!
【基本情報】 【交通アクセス】
【山の上に建てられた謎のお城】鬼ノ城
ヤマト朝廷によって国の防衛のために築かれたと伝えられる山城ですが、鬼ノ城の詳しい歴史はいまだに解明されていません。復元された西門からは岡山平野を一望でき非常に良い景色を眺められる場所となっています。
【基本情報】 【交通アクセス】
井笠・浅口・矢掛エリア(岡山県)
【宿場町の町並みが残る】山陽道矢掛宿
矢掛は山陽道の宿場町として栄え、宿場町の面影を残す町並みが見られ重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。石井家住宅(旧矢掛本陣)・高草家住宅(旧矢掛脇本陣)は国の重要文化財に指定されており、旧本陣と旧脇本陣の両方が国の重要文化財に指定されているのは旧矢掛宿が唯一となっています。
高梁・新見エリア(岡山県)
【現存天守・天空の山城】備中松山城
標高約430mの臥牛山(がぎゅうざん)に建つ備中松山城は江戸時代の天守が現存しており「現存十二天守」の中で唯一の山城です。1240年(仁治元年)に秋庭三郎重信により築城され、1600年(慶長5年)には麓に御根小屋が建てられました。1873年(明治6年)の廃城令で御根小屋は解体されましたが天守は残され、1930年代から現在にかけて天守の修理や門・櫓・土塀の復元が行われています。現在の二重二階望楼型天守は1680年代に建てられたものと推測。9月下旬から4月初旬にかけては備中松山城が雲海に包まれることから「天空の山城」とも呼ばれ、雲海展望台から備中松山城を眺めることができます。
- 貴重な現存天守!江戸時代の天守が当時の姿のまま残る。!
- 天空の山城!運が良ければ雲海に包まれる備中松山城が見られるかも。
【基本情報】 【交通アクセス】
【ジャパンレッド】吹屋 ベンガラの町並み
中国山地の山あいに位置する吹屋はベンガラ・銅の生産で栄え、多くの豪商が暮らしていました。赤銅色の石州瓦やベンガラ色で統一された個性的で美しい景観が特徴で「ジャパンレッド」とも呼ばれています。
【基本情報】 【交通アクセス】
【神秘的な光景が広がる】井倉洞
井倉洞は高梁川流域のカルスト台地にある全長約1200m・高低差約90mの鍾乳洞で、天井からぶら下がる「つらら石」、タケノコのような「石筍」など様々な奇岩・怪石が見られることが特徴です。ライトアップされた洞内は神秘的な光景が広がるほか、恋愛のパワースポットしても人気です。
【基本情報】 【交通アクセス】
瀬戸内・備前エリア(岡山県)
【日本のエーゲ海】牛窓オリーブ園
1942年(昭和17年)に開園した牛窓オリーブ園は約2000本のオリーブの木を栽培しており、園内の展望台からは「日本のエーゲ海」と呼ばれる牛窓の景色を楽しむことができます。園内のショップではオリーブを使った食品・化粧品を販売しています。
【基本情報】 【交通アクセス】
和気神社
(編集中)
津山エリア(岡山県)
【日本三大平城】津山城
「鶴山城(かくざんじょう)」とも呼ばれる津山城は、1603年(慶長9年)に津山藩初代藩主の森忠政により築城開始し約13年後に完成しました。四重五階の天守と約80の櫓が建っていたとされています。その後は浅野氏・松平氏と続き、明治時代の廃城令で津山城の建物の多くは解体されました。2005年以降に備中櫓が復元。津山城跡は鶴山公園(かくざんこうえん)として整備されており、10m以上の高さを持つ石垣は見ごたえがあります。
- 姫路城(兵庫県姫路市)・松山城(愛媛県松山市)と並び、津山城は「日本三大平山城」の1つ!
【基本情報】 【交通アクセス】
坂出・丸亀エリア(香川県)
【貴重な現存天守・石垣の名城!】丸亀城
丸亀城は江戸時代の天守が現存する「現存十二天守」のうちの1か所です。山麓から山頂まで4重に重ねられている60mの石垣は総高としては日本一の高さを誇り、「石垣の名城」とも呼ばれています。室町時代に奈良元安によりこの地に砦が築かれ、1597年(慶長2年)に讃岐国を与えられた生駒親正は高松城を本城・丸亀城を支城とし、その後現在のような城郭が完成しました。1660年(万治3年)の京極高和の時代に現在の三層三階の御三階櫓(天守)が完成。明治時代以降の丸亀城は一部の建物は解体されたものの、天守・大手一の門・藩主玄関先御門などは解体を免れました。丸亀城の城郭内に位置する丸亀市立資料館では丸亀城・京極氏に関する資料展示が行われています。
【基本情報】 【交通アクセス】
岡山県岡山市やその周辺の倉敷市・高梁市・新見市・矢掛町などには様々な魅力的な観光スポットがあります。ぜひ当記事を参考にして、岡山観光をお楽しみいただければ嬉しいです。
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